不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が17日発表した6月の分譲マンション賃料は、首都圏(1都3県)で前月比1.3％高の1平方メートルあたり3839円だった。2004年1月の調査開始以来の最高値を更新した。上昇は7カ月連続だ。築浅の高級物件の供給が増えている東京都がけん引し、平均賃料が上昇している。

分譲マンション賃料は、住戸を持ち主が貸し出す際に設定する。東京カンテイが専有面積30平方メートル未満の住戸や事務所・店舗を除くファミリータイプを対象に、月額の平均賃料を集計した。首都圏は1年で4.6％上昇した。人事異動や進学などで引っ越しや契約更新が増えるシーズンを過ぎた夏は賃料上昇が一服する傾向があるが、上がり続けている。東京都は前月比2.2％高の4610円だった。1年で9.4％値上がりした。三井ガーデンヒルズ(東京・港)などの築浅の高級物件の供給が増える。富裕層を対象とした高値で貸し出されており、相場を押し上げる。東京都と他の3県で差が生まれている。埼玉県と千葉県は東京都の2分の1以下だ。