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【東京23区】中古マンション管理費・積立金10年で3割高!

2023.10.21

マンションの維持管理コストが人件費や資材費の高騰で膨らんでいる。東京カンテイ(東京・品川)によると、2022年の中古マンション管理費・修繕積立金の平均合計額は、築10年の物件が東京23区70平方メートル当たり月29,782円。12年当時に比べ29%高い。専有面積30平方メートル以上の分譲マンションを対象に調査した。管理費の水準が異なるリゾートマンションやケアマンションは除いた。

首都圏の築10年物件は27,746円だった。12年に比べて30%増えた。近畿圏は同28%高い20,332円、中部圏は同36%高い22,025円だった。マンションの修繕費用はデベロッパーなどが販売時に試算する。将来の正確な見積は難しいため、実態とかけ離れることも多い。深刻な人手不足で人件費が膨らみ、管理費が上昇。資材高による工事費の上昇が修繕積立金を押し上げた。

18年度の国土交通省のマンション総合調査によると、35%のマンションで積立額が長期修繕計画を下回る。放置すると十分な修繕が行えず、水漏れなどで老朽化が早まる。多くのマンションで修繕工事の延期や、積立金の値上げといった対策がとられている。

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