【東京9月】新築戸建て3%安!
2024.10.14
不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)がまとめた9月の新築小規模戸建て住宅の平均希望売り出し価格は、東京都が前月比3.0%安の6660万円となり3ヶ月ぶりに下落した。下落率は1年4ヵ月ぶりの大きさになった。東京23区は2.1%安の7621万円と5ヶ月ぶりに下落した。東京都の同価格は2014年4月の調査開始以降の過去最高値圏にあるなか、高値警戒から需要の鈍りが見られる。調査は敷地面積50平方メートル未満の新築木造一戸建て(土地含む)について、最寄り駅までの徒歩30分以内またはバスで20分以内の物件を対象にした。
東京都や東京23区、首都圏の同価格は長期的に上昇基調をたどってきた。9月の首都圏は1.4%安の5367万円と8ヵ月ぶりに下落した。東京都の周辺3県では、神奈川県が1.5%安の4692万円、埼玉県は1.8%安の4206万円となった。一方、千葉県は1.2%高の4376万円になった。実需層が多いとされる周辺3県でも総じて頭打ちの兆しが見られる。マンション価格が都心を中心に高騰しており、実需層が戸建てを購入する流れもあって、戸建て住宅の価格は上昇してきた。ただ9月は東京都で大きな値下がりが見られるなど、ここ数年の経緯を踏まえると総じて下落が目立つ結果となった。