住宅ローン金利、返済額すぐには増えず
2024.09.27
大手銀行5行が変動型の住宅ローンの基準金利を引き上げる。短期プライムレート(短プラ)上昇に連動した動きで、上げ幅は0.15%が軸となる。3メガバンクなど金融機関は金利が変動した場合でも返済額が5年間変わらないといった激変緩和措置を設けている。既存額客の支払う総利息額は増えるが、急激な返済額の増加は起きない見通しだ。変動金利を選んだ既存顧客は、多くは一定期間を経てから来年の返済分から新たな利率が反映される。一般的に変動型の金利は短プラに基づいて基準金利(店頭表示金利)を定め、基準金利からどれほど優遇するかで適用する金利が決まる。そのため顧客のローン契約によって適用金利は異なる。3メガなど多くの金融機関は激変緩和措置を設けており、月々の返済額が急激に増えることは起きない見通しだ。返済額のうち利息の割合が増えて元金の減少ペースが落ちるため、支払う総利息額は増えることになる。