路線価、3年連続上昇
2024.09.20
戸建ての不動産を相続する場合、相続税評価額はどのように計算すればいいか。毎年7月ごろに発表される「路線価」が重要な役割を果たす。
路線価は定期的に公表される土地の公的な価格の一つで、道路に面する土地の1平方メートル当たりの価格だ。2024年1月1日時点の全国約31万5000地点の標準宅地の平均は前年比で2.3%プラスとなり、3年連続で上昇した。路線価が上昇すれば、土地の評価額も増え、結果として相続税額も上がる可能性がある。評価額の算出ルールが変わったマンションの所有者だけでなく、戸建て住宅を相続する人も、立地などによっては相続税の負担が増す可能性がある。
固定資産税は3年に1回、評価替えがあり、価格の変化が反映される。24年度はちょうど評価替えの年度だ。4~6月ごろに届いた納税通知書で新しい額が通知されたはずだ。土地の固定資産税評価額は、公示地価の7割程度が目安になる。建物は、新たに建築した場合の価格に経年による減額を考慮するなどして算定される。ただ、近年は地価も建築資材も高騰しており、固定資産税評価額が上昇傾向にある人は多いかもしれない。