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住宅ローン、ミックス型検討!

2024.09.13

日銀による7月の追加利上げを受け、住宅ローンの金利タイプをどう選ぶかで悩む人は少なくない。低水準の金利が続く変動型か、借りたあとは金利が変わらない固定型かで迷うなら、変動型と固定型を組み合わせる「ミックス型」が選択肢だ。変動型だけで金額を借りる場合に比べ、金利上昇時の負担増加を抑えられるといった特徴がある。

大阪市の会社員Aさん(33)は現在、2本の住宅ローンを返済している。2022年9月に変動型と固定型を組み合わせて総額5000万円ほどを借りた。変動型は約2000万円で金利は年0.6%、固定型は約3000万円で年1.4%という条件だった。返済期間はいずれも30年で、月返済額は合計16.4万円だ。金利の低い変動型ですべて借りることを当初考えたが、気になったのは金利が将来上昇する可能性。一方、全額を固定型で借りると毎月の返済額が多くなり「(Aさん)これから子どもが小学校に入って教育費が増えていくことを考えると、家計の負担が重かった」金融機関に相談したうえでミックス型を選んだという。

ミックス型が年間の新規住宅ローン契約数に占める比率について、あるメガバンクでは「2割弱にとどまる」と話す。ただミックス型を扱うのはかつてメガバンクや一部の地銀に限られていたが、現在はSBI新生銀行や住信SBIネット銀、auじぶん銀などネット系でも対応が広がる。ミックス型は1人の契約者が変動型と全期間固定型といった具合に異なる金利タイプのローンを組み合わせるのが基本。変動型は半年ごとに金利を見直すため金利が上昇すると返済額が増え、全期間固定型は金利が完済まで一定のため金利が上昇しても返済額は変わらない。変動型だけで借りるより金利上昇時の負担増加を抑えることが可能だ。多くの金融機関では借入総額のうち固定と変動の比率を自由に設定できる。金利上昇で変動の返済額が増えても家計に余力があるなら変動を多く、固定を少なく借りるのが一案だ。逆に家計運営が厳しくなるなら固定を多くする。金融機関によっては住宅ローン一契約当たりの最低借入額を設けている。auじぶん銀やSBI新生銀では500万円だ。ミックス型の比率を検討する際は、こうした条件を確認したい。

ミックス型で将来の金利上昇リスクに備えるなら、借入総額のうち変動型の部分を繰り上げ返済するのも一案になる。毎月の返済とは別に元金の一部を前倒しで返済する。返済した元金部分の利息がなくなり、金利が上昇した際に返済額の増加を抑えることができる。繰り上げ返済には主に2つの方法がある。毎月の返済額は変えずに返済期間を短くする「期間短縮型」と返済期間を変えずに毎月の返済額を減らす「返済額軽減型」だ。三菱UFJ銀行やSBI新生銀など一部の金融機関では、住宅ローンを借りる時点で2本のローンの返済期間を別々に設定できる。老後資金だけでなく、将来の教育費などお金が必要になる時期に毎月の返済額を減らすように計画できる。

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