不動産株が逆行高!
2024.07.15
12日の東京株式市場で日経平均株価が大幅に反落する中、不動産株の逆行高が目立った。業種別日経平均の「不動産」は2年8ヶ月ぶりの高値水準をつけた。金利上昇による利払い負担増の懸念から6月に売り込まれたが、足元で金利の先高観が和らぎ、見直し買いが広がっている。業種別日経平均の「不動産」は前日比50円14銭(2%)高の2364円78銭をつけた。2021年11月以来の高値水準だ。構成銘柄では、住友不動産が4%高、三井不動産は3%高、三菱地所が2%高で終えた。国内債券市場で長期金利が低下(債券価格は上昇)したことが手掛かりとなった。指標となる新発10年物国債の利回りは同日、一時1.040%と2週間ぶりの低水準をつけた。11日発表の6月の米消費者物価指数(CPI)などを受けて、円相場が上昇するなか、日銀が利上げを急がないとの思惑が広がった。利上げ観測の後退は上場不動産投資信託(REIT)の買い材料にもなった。総合的な値動きを示す東証REIT指数は12日、1%高の1738.93と6月下旬以来2週間ぶりの高水準をつけた。