住宅用国産木材が下落
2024.04.20
木造住宅の柱などに使う国産木材の価格が下落した。杉正角(3m×10.5㎝角)の4月の東京流通価格(問屋卸、大口取引)は1立方メートル5万4500円(中心価格)と3月比で2.7%安い。杉正角と用途が重なるヒノキ正角(3m×10.5㎝角)の価格も同2%下落した。原材料費高に伴う建築資材の価格の上昇や建設市場の人手不足を背景とした人件費の上昇などを受けて住宅自体の価格が上がり、住宅需要を鈍らせている。木材の荷動きも振るわないため、木材問屋や流通会社が工務店などへの販売価格を下げた。
一方、「足元の需要は不振だが、木材流通市場でも運賃や人件費が上昇しており、今後は価格を上げていく必要がある」と木材問屋の経営者は話している。