建設物価調査会(東京・中央)が13日発表した1月の東京地区の建築費指数(工事原価)は、マンション、オフィスビル、工場の３分野で前月から0.1～0.3％上昇し、いずれも過去最高を更新した。建物の基礎となるコンクリート杭などの値上げが浸透し、建築費用を押し上げた。

同調査会は建物の種類ごとに工事原価を指数化し、毎月公表している。1月の建築費指数(速報値、2015年＝100)は、マンション(鉄筋コンクリート造)が前月比0.2％高い128.0。６ヶ月連続で最高値を更新した。

オフィスビル(鉄骨造)は0.1％高い129.9、工場(鉄骨造)は0.3％高い129.8だった。いずれも３ヶ月連続の最高更新。一方、木造住宅は前月比横ばいの134.1となった。H形鋼など建設用鋼材では1月以降、原料高や物流費、人件費の上昇を背景にメーカー各社が相次いで値上げを打ち出している。現場作業員の給与増も含めて、今後建築費の増勢がさらに強まる可能性がある。

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