ペアローン合算を保証
2024.02.09
第一生命保険は5日、夫婦などが住宅購入時に別々にローン契約を結ぶペアローンで、いずれか一人が亡くなった場合などに両者の債務残高の合算額を保証する団体信用生命保険を7月から提供すると発表した。共働き世帯の増加や住宅価格の高騰に対応する。
ペアローンは住宅購入時に夫婦などが別々にローン契約を結び、お互いにローンの連帯保証人になる住宅ローン。団信を取り扱う金融機関については今後調整するとしている。
新たな団信は夫婦などそれぞれが両者の債務残高の合算額を保証金額に設定して加入することができる。夫婦の債務を合算する団信は業界初だという。死亡など万一の事態が発生した場合に、両者のローン債務残高が保険金によって完済される。従来のペアローンはそれぞれが自身の債務残高を保険金額とするため、残された側の債務残高は残り、返済を継続する必要があった。
例えば、5000万円の住宅を夫婦2500万円ずつの借り入れで購入した際、従来は保険金額がそれぞれ2500万円となっているが、新たな商品ではそれぞれが保険金額を5000万円に設定することができる。
共働き世帯の増加や住宅価格の高騰を背景に、ペアローンの需要が増加している。首都圏では新築分譲マンション購入者の約3割がペアローンを選択している。