ニュース NEWS

ホームニュース北米産木材据え置き

北米産木材据え置き

2024.01.11

住宅の壁に使う北米産木材の対日価格が、2024年1月~3月期は前四半期から横ばいで決まった。日本国内の住宅向け需要は弱い。23年にカナダで起きた山火事の影響で供給不安がくすぶるものの、買い手の商社などは海外の製材会社が求める値上げに抵抗した。米国の住宅市場は回復傾向で、日米で需要の差が鮮明になっている。

ツーバイフォー住宅の壁に使うカナダ産SPF(トウヒ・マツ・モミ類)は売り手であるカナダの製材会社と買い手の日本の商社などが四半期ごとに価格交渉する。

24年1~3月期の日本向け規格(Jグレード)価格は1千ボードメジャー(BM=2.36立方メートル)あたり585~595ドル(海上運賃込み)前後。23年10~12月期と同水準だった。据え置き決着は20年7~9月以来。

カナダの製材会社は23年に起きた山火事を受け、2四半期連続の引き上げを求めていた。買い手の日本の商社は値上げに抵抗した。国内の住宅向け木材需要は低迷が続く。住宅価格の上昇で、購入に慎重な消費者が増えたためだ。

国土交通省によると、木造住宅の着工戸数は23年11月まで20ヶ月連続で前年を下回った。需要不振を踏まえ、今回は値上げの見送りで決着した。

フォームでのお問い合わせ

page top