日本人の減少最大90万人
2025.08.15

総務省は6日、住民基本台帳に基づく人口を発表した。1月1日時点の日本人は1億2065万3227人で前年から90万8574人減った。16年連続のマイナスで、前年比の減少幅は調査をはじめた1968年以来最大となった。日本人人口はピークだった2009年から642万2956人減った。少子高齢化の進展により死亡数が出生数を上回る「自然滅」が拡大した。死亡者数は159万9850人と過去最多で、出生者数の68万7689人は最も少ない。
外国人は11%増えて367万7463人となり、初めて350万人を超えた。集計を始めた13年以降で最多となった。増加幅も過去最大の35万4089人だった。外国人を含む「総人口」は1億2433万690人。外国人住民の総人口に占める割合は2.96%。前年より0.3ポイント上昇した。都道府県別で総人口が増えたのは東京・千葉の2都県のみだった。外国人人口は前年同様、すべての都道府県で増加した。最も増えたのは東京都で、7万3807人増の72万1223人。総人口に占める割合は5.15%と最大だった。増加数では、大阪府の3万1549人、埼玉県の2万7422人が続いた。労働力は外国人頼みが鮮明となっている。働き手となる15~64歳の生産年齢人口は総人口の59.8%と前年からほぼ横ばいだった。日本人が50万5950人減った一方、外国人は32万1823人増えた。外国人は若年層が多く、生産年齢人口の割合は85.8%に上る。