【都内11月】戸建て3ヵ月連続下落!
2024.12.16
東京都内で戸建て住宅の価格が下落基調になっている。不動産調査会社、東京カンテイ(東京・品川)がまとめた首都圏の戸建て市場動向によると、敷地面積50平方メートル以上100平方メートル未満の新築小規模戸建ては11月の平均価格が、東京都で前月比1.1%安の6481万円だった。下落は3ヵ月連続。
同社の別の調査によると、中古マンションは東京都で10月時点の平均価格が70平方メートル換算で7170万円。6ヵ月連続で上昇しており、ここにきて戸建てとの値動きに差が出てきた。投資マネーが流れ込むマンション市場とは異なり、戸建てはほとんどが実需層だ。東京カンテイの藤谷有気氏は「戸建ての価格が高くなりすぎて、買い手がついてこれなくなった」と説明する。特に23区内では中古物件も含めて販売不振が鮮明になっている。新築小規模戸建ては、首都圏全体では3ヵ月連続の下落で、0.5%安の5311万円となった。住宅ローン金利の上昇を心配する人たちは多く、今後も東京周辺の戸建て価格は軟調が続きそうだ。