【東京23区】8月マンション家賃0.5%高
2024.09.28
不動産情報サービスのアットホーム(東京・大田)が26日発表した8月の東京都区部の賃貸マンション平均募集賃料は、専有面積50~70平方メートルの家族向け物件で22万5541円だった。前月から0.5%上昇して、2ヶ月連続で最高値を更新した。都区部では分譲物件の価格が高騰し、マンションの購入に踏み切るのが難しくなっている。賃貸物件には資金をためる購入予備軍からの需要が膨らみ続けている。
30~50平方メートルの少し手狭なカップル向け物件も、子育て世帯などから人気を集めている。8月の賃料は前月比0.2%高の15万1811円となり、21ヶ月連続で最高位置を更新した。アットホームのグループ会社で家賃動向を分析するアットホームラボ(東京・千代田)の磐前淳子執行役員は「需要が根強い都区部は、値上り慣れしている。今後も賃料の上昇は続きそう」と説明する。一方、70平方メートル以上の物件は横ばいの36万5634円。24年になって下落基調にある。賃料相場を押し上げてきた高価格帯の物件が、中古市場で高値で売却されるようになっており、所有者が賃貸に回さなくなっている。