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【東京都心】中古マンション1.1%高

2024.07.27

不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が24日発表した6月の中古マンション平均希望売り出し価格は、東京都心6区(千代田・中央・港・文京・渋谷)で前月比1.1%高い70平方メートルあたり1億2058万円だった。17ヶ月連続の上昇となり、1億2000万円台に達したのは2004年1月の調査開始以降初めてで過去最高となる。調査は専有面積30平方メートル未満の住戸や事務所・店舗用を除く、ファミリータイプが対象だ。

円安を背景にした海外からや株高などを受けた国内の投資マネー流入が続き、都心の中古マンション価格が上昇している。東京の幅広い地域でも取引が堅調で、東京23区は前月比1.2%高の7475万円だった。新築マンションの価格上昇に伴い、都心の中古マンションの引き合いは強い。売り手のオーナーは強気の価格設定をするとともに、さらなる上昇を見越して物件を出し渋る動きもあるという。首都圏全体では前月比横ばいの4629万円だった。都県別では東京都が0.8%高の6532万円、神奈川県は0.3%高の3610万円、埼玉県は0.9%高の2903万円、一方で千葉県は0.8%安の2693万円だった。もっとも神奈川県、埼玉県、千葉県は前年同月比でみると、それぞれ1.6%安、4.3%安、4.0%安と振るわない。サラリーマン世帯など実需層が買い求める関東近郊では在庫が積み上がり、価格調整の動きもあるという。東京カンテイによると6月の流通戸数は都心6区が3127戸と前月より72戸減った。東京23区も1万3017戸と前月より180戸少なく、4カ月連続で減少した。

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