住宅ローン金利変動型も金利引き上げ!
2024.06.29
住宅ローンの新規実行額で上位のauじぶん銀行は7月から、変動型の最優遇金利を引き上げる。最優遇金利の引き上げは同行が2015年末に住宅ローンに参入して以来、初めてとなる。3メガ銀行の固定型の基準金利は既に13年ぶりの水準まで高まっている。金利引き上げの波が、借り手の多い変動型にも及んできた。
auじぶん銀行が7月に引き上げるのは新規契約者向けの最優遇金利で、0.01%引き上げ0.329%とする。他行からの借り換えの顧客に提示する金利も0.021%上げ、0.319%に設定する。既存の契約者に適用する変動型の基準金利は今回は動かさない。変動型の住宅ローンは銀行間の顧客獲得競争が激しく、長く低下傾向が続いてきた。auじぶん銀は他行比で低い水準の金利を提示してきた。固定型よりも金利が低いため、住宅購入者の人気も高く、約7割が変動型を選ぶとされている。こうした状況下での金利引き上げは住宅ローン市場の転換点といえる動きとなる。