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【東京23区】中古マンション8ヶ月ぶり下落

2024.05.26

不動産調査会社の東京カンテイ(東京・品川)が23日発表した4月の中古マンション平均希望売り出し価格は、東京23区が70平方メートル当たり7231万円だった。価格高止まりで在庫が増えたため前月比0.2%安く、8カ月ぶりに下落した。東京都心6区(千代田・中央・港・新宿・文京・渋谷)は同0.7%高の1億1588万円と15ヶ月連続で上昇しており、二極化が進みつつある。調査は専有面積30平方メートル未満の住戸や事務所・店舗用を除く、ファミリータイプが対象だ。東京23区はマンションの価格高騰でオーナーが物件を売りに出し、中古市場に多く出回っている。東京23区でも郊外や築年数の古い物件を避け、戸建てに流れる動きがあり、調整局面を迎えている。首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)は前月比1.6%安い4606万円だった。人気のあるエリアの在庫は減る一方で、周辺3県では価格上昇についていけず、賃貸や戸建てに流れ、引き続き価格調整が起きている。

東京都は1.4%安い6376万円と4カ月ぶり下落。埼玉県は1.3%安い2873万円、千葉県は0.2%安い2696万円と下落傾向が続いている。一方で神奈川県は0.1%高い3604万円と小幅に上昇した。正味の在庫量を示す流通戸数は都心6区で3338戸減った。都心6区は特に資産性が高いとされ、平均希望売り出し価格は前年同期比1割以上高い状態が続くが、新宿区や文京区では天井感が強まる。一方、千代田区や港区、渋谷区などは海外での認知度やブランド力の高さから手堅い投資先としてマネーが流入し、価格水準に差が出ている。

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