SBI新生銀行、全株取得
2023.12.15
SBI新生銀行は、投資用不動産ローンを主力とするダイヤモンドアセットファイナンス(DAF、東京・千代田)を完全子会社化する。DAFはSBI系の投資ファンドが2023年3月に取得しており、SBI新生銀は買収資金を融資していた。
SBI新生銀は不動産ファイナンス事業を強化し、約3500億円分が残る公的資金返済へ収益力を底上げする。SBIホールディングスが3割強出資する投資ファンドのキーストーン・パートナース(東京・千代田)から、2024年1月に全株式を取得する。DAFは23年3月にリース大手の三菱HCキャピタルがキーストーン・パートナースに売却していた。負債を含めた当時の売却額は約2000億円だったとみられる。
DAFは都内のワンルームマンション向けの投資用不動産ローンを強みとする。2000億円程度にのぼる融資残高のうち約9割が個人向けで、顧客は30~40代が中心だという。